今回の東京オリンピックで、私が最も感動したのは、間違いなく日本女子バスケの13番、 町田瑠唯選手です。
彼女を目にしてからというもの、TVをつけるたびに、女子バスケが気になっていました。
私はライターという仕事柄、見ようと思えばいつまでも見れてしまって仕事にならないので、敢えて、たまたまテレビを点けたときにチェックする程度ですが...。(もはやにわかファンとも言えないレベルですね。)
バスケットボール女子日本リーグの富士通レッドウェーブに所属していることも初めて知りました。興味もなかったんです。
【まるで木の実をもったリス?身長差をものともしない町田選手のプレー】
しかし、それでも身長162センチという圧倒的に不利な身長差でありながら、2mを超える相手にものともせずコートを駆け回る彼女の姿には感動しました。
まるで小学生が大人を相手に戦っているような感じですよね。
身長が低いというのは、殊にバスケットに関しては不利と捉えられがちです。
もしあなたが、バスケットやバレーをしていて、2m近いライバルたちと日々戦っていたとしたら、心が折れそうになるんじゃないでしょうか?
しかし、町田選手は逆に小柄であるが故の機動性を武器に、巧みなドリブルとスピードを活かして相手ディフェンスを切り裂いていきます。
上背の高い相手選手からすると、低い位置で高速ドリブルをする町田選手を見ると、木の実をもったリスがすり抜けて行くように感じるんじゃないでしょうか?(最大限の賛辞と親しみを込めた表現です。)
とはいえ、町田選手も学生時代には自分の背の低さにコンプレックスを感じていたことでしょう。
やはりバスケという競技においては、どうしても背の高い人の手足のリーチが羨ましく思えてなりません。
それはあまりにも高い壁です。
現役学生のバスケ女子たちの中にも、慎重にコンプレックスを感じている方がいると思います。
でも、町田選手のプレーは、「背が低くても、バスケで世界と戦える」という勇気を与えてくれたと思います。
その信じる力が、未来の小さなプロバスケ選手を生み出す原動力となるかもしれません。
【町田選手のプレーにアメリカの世界的ベーシストも注目】
日本の司令塔、町田選手のプレーに海外記者のみならず、あの世界のレッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト、フリーも魅了されたようです。
アメリカの記者は「2024年パリ五輪より前に、彼女に再会できることを願う。もしかしたら、間もなくWNBAで」とツイートし、米女子バスケリーグへの移籍の可能性に言及しています。2018シーズンの(略称:WNBA)で最も背の低い選手はLeilani Mitchell選手(165cm)
と思われますので、町田選手が移籍すれば、現役のWNBA選手で最も背の低い選手という事になりそうです。
町田選手がWNBAに加入すれば、レイカーズファンとして有名なフリーも、WNBAのファンへと鞍替えしてくれることでしょう。
町田選手の今後の活躍に期待が高まりますね。
【WJBLとは?】
一般社団法人バスケットボール女子日本リーグは、英語表記ではWomen's Japan Basketball League(略称:WJBL)です。
日本の女子実業団トップリーグではありますが、プロ化はされていません。
プロ化されていない国の代表チームが銀メダルなら、「プロ化していいんじゃないだろうか?」と勝手に思ってしまいますが、皆さんもそう思いませんか?
【町田瑠唯選手プロフィール】
・富士通レッドウェーブ所属
生年月日 |
1993年3月8日(28歳) |
血液型 |
A型 |
ポジション |
ガード |
背番号 |
10番 |
身長 |
162cm |
体重 |
57kg |
【プレイ歴】
・旭川西御料地ミニバスケットボールクラブ所属
・緑が丘中出身
・2010年に札幌山の手高等学校の主将としてインターハイ、国体、ウィンターカップに出場し、三冠を獲得。
・2011~12シーズンは、27試合に出場し、Wリーグルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞。
・2014~15シーズンは、アシスト数でWリーグ1位の成績で、リーグベスト5に初選出。
富士通のファイナル進出にも貢献。
・東京オリンピック2020
全6試合スターティングメンバーで出場し、オリンピック女子バスケ競技で日本初の銀メダルメンバーになりました。
1試合平均7.5得点。全選手中1位の12.5アシストを記録し、オールスターファイブに選出。(トータルアシスト75本。)
フランスとの準決勝では、町田選手は五輪史上最多の1試合18アシストを記録しています。
【PGってどんなポジション?】
町田選手の日本代表でのポジションはPG。活躍ぶりを見ると「ポイントゲッター」とも呼べるかもしれませんが、ポイントガード(Point guard)の略です。
なお、「ポイント」は得点のことではなく、線路の分岐器 (ポイント) を意味していて、チームの司令塔の役割を担います。体格に関わりなく攻守を切り替える敏捷性が求められるポジションです。
【まとめ】
日本の小さなバスケ選手、町田瑠唯選手のプレーが脚光を浴びている。彼女のプレーをWNBAで見られる日もそう遠くないかもしれない。
そうなれば、WNBAをドリブルテクニックで搔きまわして、世界中をもっと驚かせてくれることでしょう。